小陰唇の色や形状、大きさなど悩みは年齢に関係なくすべての年齢層や世代が対象になります。
特に自意識が芽生え始める未成年の方でも悩まれることは自然なことです。
ただ未成年の場合は身体の発育が発展途中でもあるため、小陰唇縮小手術の適用については適切かどうかの判断が難しい場合がありますので、今回は未成年者の年齢層を中心に考察してみます。
小陰唇縮小術は小学生では可能なのか
結論から言えば、
小学生のうちに小陰唇縮小術が適用されることはありません。
ほとんどの小学生は二次成長がスタートし、女性ホルモンの変化が生じて身体自体が成人に向けて成長していく途中経過期だからです。
また、幼児期や小児期の段階で小陰唇はほとんど目立つことはないでしょう。
女子児童の多くは、小学生の高学年頃より二次成長による性ホルモンと成長ホルモンの作用で男女の身体的性差の発達が開始され、デリケートゾーン部の小陰唇や大陰唇、陰部の発毛など、成人へ向けた身体の発達的特徴に変化が表れ始めます。
小学生ぐらいまでは、性的な知識や意識を含め自覚的な悩みは生じにくく、デリケートゾーンに関する悩みも目立って悩むほど変化するわけではないので、小陰唇縮小術自体が物理的に不要であるといえるでしょう。
さらに小学生など低年齢層であると、痛みに対する耐性や対処の自制ができないことも多いため、不安にかられたり怖くなって身体を固定できない状態では手術することはできません。
以上のような成長過程の状態からも、小学生のうちに小陰唇縮小手術を行う必要性はなく、適用外であるといえるでしょう。
小陰唇縮小手術は中学生には可能なのか
十代前半から半ばになる中学生になると女性ホルモンによる二次成長かなり活発化され、個人差がありますが、女子生徒によっては成長がおおむね終了しはじめている生徒も出始めてきます。
性や性器などに関する知識や意識も旺盛になり、デリケートゾーンや身体的特徴への認識も自覚がでてくる年代でもあるため、身体的特徴についての他人との違いや、様々な身体的コンプレックスで悩みやすい時期にさしかかります。
他者と比較しての自意識が過剰に芽生える時期でもあり、その悩み方も深刻になったり過度な心理状態に陥ることも少なくありません。
ですので、本人自身が小陰唇に関して、どうしても深い悩みとして捉えてしまっている状態では、小陰唇縮小手術を実施すべきかどうかという判断は、まったく不要であると結論づけることが難しいかもしれません。
中学生ぐらいになると、平均的に痛みや未知の体験に対する耐性も増え、手術中であっても身体の静止状態をある程度維持コントロールしやすくなってくるので、どうしても深刻な悩みであれば、必ずしも手術すべきではないというわけではありません。ただし、実際は二次成長過程である
中学生が小陰唇縮小手術を受けられる患者様の割合は、ほぼない
とお考えいただいてよいでしょう。
二次成長がある程度進んでいても、中学生から高校生にかけてもまだまだ平均的に身体の成長過程の生徒は多いため、本人がどれだけ悩まれていても、積極的に適用するような手術ではありません。
理想的には完全に身体が成人の状態になり、実際に性器の悩みが社会生活上の心理的な負担になるような状態、たとえば小陰唇の大きさが左右対称といえるレベルではなくバランスが良くないなど、心理的な悩みとしても是非とも手術で積極的に解消しておきたというお気持ちになった時点でご判断いただくことが推奨される判断時期になるともいえます。
ですので、思春期の身体的な悩みの範疇であり、よほど本人に深刻な悩みとして日常生活に支障が生じる場合以外などでは、中学生での小陰唇手術は積極的におこなうべきではないでしょう。
小陰唇縮小手術は高校生から可能なのか
二次成長がある程度完了し、身体がほとんど成人にちかづく骨格や筋肉量に達する高校生になると、小陰唇縮小手術に限らず、いろいろな手術全般が受けられるようになります。
高校生ぐらいになると、たいていの生徒は社会との関わりが増え、生体としての経験値も豊富になってくるため、ある程度の痛みに対する耐性や、身体を意図的に静止状態にすることが容易になってくるからです。
さらに、平均的に女性の方が、男性と比較すると精神的な発達も生体として早い傾向が顕著なので、高校生であっても、美容整形で二重まぶたにするための手術を受けたり、鼻を隆起させるためのプチ整形といわれる比較的安全性の高い手術を受けはじめる生徒も増えてきます。
身体的な特性でも、ほとんどの高校生は身体成長の完了過程に達して骨格の成長が終わり、成人としての身体的特徴の変化も概ね定着する時期となります。
もちろん個人差はありますが、大学生以降に身体の成長が大きく変化するということはほぼなくなってくるので、高校生であれば、手術適用の範疇であると判断できます。
思春期であれば多くの場合は外見上の見た目の悩み、たとえば一重まぶたや顔の輪郭、体形やお肌の悩みなどは顕著な例となりますが、見えない部分の悩み、特にデリケートゾーンにおける性器の悩みも生じやすくなります。
自身の性器などに関しても認識をしっかり持つようになり、小陰唇の大きさや形状などに対しても気にする場合も少なくありませんので、思春期の重大なコンプレックスとしての悩みとなっているようであれば、十分に手術を受けられる年齢層といえるでしょう。
もちろん未成年者の場合は、本人の意思だけで手術を受けることはできませんので、手術をどうしても受けたい場合には、
保護者であるご両親どちらかの承諾手続きが必要
となります。
悩みの大きさは本人にしか理解できない場合も多々ありますが、未成年者であればご両親(特にお母さまは要相談)ともしっかりと相談して、手術の適用が本当に必要なのかどうかを判断してもらった上で、手術を受けていただくことが重要です。
それでも小陰唇の悩みというのは本人自身でなければ悩みの大きさは判断できない点も多く、また一般の高校生同士やご両親ではわからないことや客観的な判断がむずかしい場合も多々あるため、どうしても手術したいと悩んでいる場合は、
臨床経験豊富で医学的な専門家である医師を交えて相談
してみることが良いかと存じます。
小陰唇縮小術は大学生なら可能なのか
高校を卒業し、大学生になるとほとんどの方がほぼ18歳から20歳までの成人期に該当しています。
身体的にはほぼすべての人が成人の身体として完成している状態で、骨の成長や性差を感じさせるような成長はほぼなくなっています。
したがって、
大学生であればほぼ全ての方が小陰唇縮小手術を受けられる対象
となるといえるでしょう。
ただし、大学生であっても二十歳未満の場合は未成年に該当するため、手術をするためにはご両親どちらかの承諾が必要となりますので、必ず保護者の方の同意を得た上で小陰唇縮小手術を受けていただくことになります。
多くの方が大学生になると、中学生や高校生などの保護者の元である程度行動制限を受けながらの生活環境とはことなり、人によっては一人暮らしを始めたりすることで社会との関わり方が一気に広まり、交友関係や交流する年代層も多様で幅広い価値観の環境下で生活することになります。
したがって、得られる情報や価値基準などの変化も大きくなるため、小陰唇を気にしていなかった女性も、急に悩みの原因となったりコンプレックス化する可能性も十分に考えられます。
大学生になると、身体的な成長はほとんどの方が完了しており、精神面や体力面でも充分に手術適用対象といえるでしょう。
また、異性との交際もより性的な関係性に発展する割合が増加していくので、交際相手やパートナーから小陰唇の形状や色合いなどを何気なく指摘されただけで、悩みがより深くなり以前よりも大きな問題になってしまう場合もあります。
そのような場合でも、小陰唇縮小手術は一度の手術で得られた効果は、妊娠して出産したりするなどの大きな身体変化がない限りは大きく減退することはほぼないので、頻繁に何度も手術する必要性がありません。
一回の手術でも、きれいで形のよい小陰唇にすることで、あなたの悩みやコンプレックスは解消されるとお考えいただいても差支えないでしょう。
小学生・中学生・高校生・大学生対象の小陰唇縮小手術のまとめ
実際のところ、外見などの目に見えるお悩みだけでなく、小陰唇の形状、左右の大きさの対称差などのお悩みは、決して妊娠して出産した後の30代や40代、50代ぐらいの年代の女性特有の悩みではありません。
最近では情報共有の容易さが加速しているため、ほぼすべての人がインターネットやSNSなどから、デリケートな内容であってもシェアリングされたあらゆる情報にリーチすることができます。
さらに、VIOラインのデリケートゾーン脱毛についても、かなり社会的な認知は浸透していますので、脱毛はしたいけれど小陰唇の形や大きさが目立つため躊躇しているという、10代、20代の女性の悩みも増えてきています。
小陰唇縮小手術は、基本的には高校生以上の身体の成長が完了した段階でお受けいただくことがお勧めですが、どうしても悩みが大きく、日常生活でも常に不安になるほどのコンプレックスとなってしまっている場合は、ご自身や同年代のご友人、ご家族やご両親だけではなく、婦人科手術を専門で対応していて同じような悩みの相談や解決ができるクリニックはたくさんありますので、専門医の先生に一度相談してみることがお勧めです。
もちろん、男性の先生には相談しずらい方でも女性の専門医の方もいらっしゃるので、あまり悩まずに気軽に相談してみると良いでしょう。
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ルーチェクリニックでの小陰唇縮小術における3つのメリット
- 小陰唇の大きさや形状などから患者様の小陰唇にあった美しい仕上がりの手術を致します。
- ご本人の希望を尊重し10種類以上の手術方法から一番安心で安全な手術をいたします。
- 形成外科専門の女性医師による細やかな手術が受けられ万全のアフターケアで安心です。
婦人科形成統括医師・著者医師
略歴
- 2005年
- 筑波大学医学部卒業
- 2007年
- 東京大学形成外科
- 2017年
- 日本医科大学形成外科 講師
- 2019年
- ルーチェクリニック銀座院
資格
- 婦人科形成研究会 理事長
- 東京大学大学院医学博士
- 日本形成外科学会専門医
- 日本創傷治癒学会 評議員
- 日本創傷外科学会 学会誌編集委員
担当医師
- 医師
- 幡手 亜梨子
- 医師
- 山口 華央
- 医師
- 魚住 知美
記事監修医師
このページは20代の大陰唇ヒアルロン酸注射についての美容医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、日本形成外科学会(JSPRS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。
記事総監修医師:加藤晴之輔
総院長略歴
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
代表的な資格
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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